たぬき通信1 世界を許せるとき

【読みもの】

こんにちは。5月ですね。

といっても、これを書いている時はまだまだサイトの準備中なのでみなさんがこのページを見ているのは何月なのやら…

みなさんいかがお過ごしでしょうか。たぬきは、まだ5月なのに30度を超える日が続いてびっくりしている今日この頃です。

テレビでは「今年は早くも厳しい暑さが…」なんて言っているのですが、去年いつ猛暑になったかなんて覚えていない、でもとりあえず「今年はあついねー」とか言ってみる、そんなふわふわした初夏を過ごしています。

さて、暑くなってくるとたぬきの趣味である散歩がしづらくなってくるのです。

趣味散歩かよと思ったそこの君、おじいちゃんぽい趣味と思うなかれ。だまされたと思って家の周りの道を歩いてみてほしい。ただし、ルートを決めずに、なるべく知らない道や通ったことのない小道へ入りながら。(道に迷わぬ程度に)

意外なところに実はちゃんと花が咲いてて、思ったよりいい匂いがして。

どこかの知らない人が見たこともない犬を連れて散歩していたり、

大通りから1本入るだけで、全然違う町みたいだったり。

そうやって世界にきちんと意識を向けると、そこにはさわやかな発見と開放感があって、実はいつもそれに包まれながら暮らしていたことに気付くのです。

そして、ほんの少しこの世界を許せたりする。

そして、そんなふうに感じられる自分のことも、許せたりする。

たぬきはそんなふうに思うから、子どもの頃から散歩が好きです。

そして、きっとこれからここ(Icoi)にやって来る人たちは、そんな人が多いんじゃないかって思っている。

自分を好きでも嫌いでもどっちでもいいじゃない。

ただ、自分を許せる時間や方法をお守りとして持っておくことはとても大事だと思う。

この世界ですぅすぅと楽に息をして生きていくために。

さて、暑くなりそうだから夜の散歩にでも行こうかしら。夜の散歩の魅力は語りつくせないので、またいつかの機会に語らせてください。

たぬき

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