絵本は何冊あればいいの?
1人の子どもが子どものうちに読む絵本の数は、どれくらいあれば十分なのか…
一体、何冊買えば足りるのか…
そう悩んでいる親御さんも多いのではないでしょうか。
子どもが小学校に上がって図書室で自分で本が借りられるようになるまでと考えると、およそ6年間も絵本が必要になります。
それって何冊あれば足りるの?というと、明確な決まりはないですが、読書体験は多いに越したことはありません。
家に決まったお気に入りの本が何冊かあるというのがおおよその家庭の状況だと思いますが、そこにプラスしていろいろなタイプの絵本を定期的に読むことができれば、当然読書経験の幅は広がります。
家に何冊かある特定のお気に入りの本を何度も読み、内容を深く考えたり覚えたりすることも大切な成長ステップですが、様々な本を開き、幅広く読書体験をすることも初期の言語体験としては大切なことです。
しかし6年間ものあいだ、自宅で常に飽きないだけの絵本を用意するのは大変です。
もちろん絵本がなくても近年はYouTubeで気軽に映像の知育教材を探すことができますが、映像教材と絵本では、どちらも違う強みがあります。
映像ではよりダイナミックに視覚で刺激を受けながら学ぶことができるように、絵本には絵本にしかできない学び方があります。
そもそもなぜ映像教材だけでなく「絵本」が必要なの?というお話は以前のコラムで紹介していますので、詳しくはこちらを参照ください(絵本を読むことのメカニズムや効果についてのお話です)
今回は前置きが長くなってしまうので省略します。
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というわけで今回は、
「絵本をたくさん用意してあげたいけれど地域に気軽に行ける距離に図書館や書店がない」
「図書館に通う時間がなかなか確保できない」
「たくさんの絵本を買って読ませたいけれどそこまで絵本にお金をかけられない」
というご家庭に知ってほしい情報です。
「絵本ひろば」というサイトを知っていますか?
このサイトでは無料で絵本を公開しています。
無料と言うと、何か裏があるのでは…怪しい…と思う方もいるかもしれませんが、こちらのサイトでは安心して絵本を利用することができます。
(★当サイトは「絵本ひろば」から依頼や利益を受けて紹介しているわけではありません。管理人のたぬきが個人的に見つけておすすめしているに過ぎないのでご安心ください)
なぜ無料で使えるの?
なぜそんなことが成り立つかと言うと、ここで公開されているのは書店に並んでいるプロの絵本ではないからです。それでは海賊版になってしまいますからね。
このサイトでは、プロではない人たちが絵本をオリジナルで制作し、公開しています。
誰でも載せられるといっても、審査を通っているものが掲載されるので教育的に不適格な内容はありません。
素人が書いてるなんて大したことないんじゃ…と思うかもしれませんが、ぜひ一度サイトを見てみて下さい。とても高いクオリティの絵本がずらりと並んでいます。
種類も豊富なので、気に入った絵本をすぐに見つけられるのではないかと思います。
人気なものは絵本ひろばの掲載をきっかけに出版されています。未来のプロの絵本を読めるというのは魅力的ですね。
このサイトを運営しているのは「アルファポリス」という出版社で、マンガや書籍においても素人さんの投稿を掲載し、実力のあるものを出版する取り組みをしています。
つまり、素人さんの絵本を公開することで収益を上げようとしているわけではないので、安心して無料で利用できるということです。
どんな使い方ができるの?~活用方法~
①対象年齢別・キーワード検索ができる!
トップページでは、対象年齢ごとに絵本を見つけることができます。
また、豊富なタグや個別のキーワードでも検索することができます。
試しに「きょうりゅう」といれて探してみると、こちらの3つが出てきます。
ちなみに「恐竜」と入れると違ったまた検索結果になり、漢字表記の「恐竜」を含むタイトルのものが出てきます。(こちらは対象年齢が少し上がります)
キーワードで検索する時には何パターンか表記を変えて入れてみるのも良いと思います。
②細かい条件で絞り込み検索ができる!
たとえば、なかなか寝付かない2歳の子どもに向けて寝る前の絵本を探したいと思ったら、
年齢と「おやすみ」のタグにチェックを入れて検索することができます。(さらにここにキーワードも入れられます)
すると、こんな感じで絵本が出てきます。
③ブラウザですぐに読める!
よく、コンテンツを開こうとすると専用のアプリをダウンロードするように誘導されたりダウンロードに時間がかかったりしますが、
こちらではすぐにその場で読み込んで絵本を見ることができます。読み込みも早いのでストレスなくいろいろな絵本を読むことができるのが良いですね。
④お気に入り登録して繰り返し見られる!
気に入ったものは次にすぐ開けるように「お気に入り登録」ができます。これには会員登録とログインが必要になりますが、頻繁にこのサイトを使うのであれば一度やっておくと便利です。
注意点(印刷やダウンロード)
絵本ひろばの絵本は、スクリーンショットやダウンロードはできません。つまり、印刷して自分で絵本の形にすることはできないということです。
環境としてはタブレットやパソコン、画面は小さくなってしまいますがスマホの画面で見ることになります。
ゴミも出ず使いやすいのですが、子どもの目のためには使う時間に注意が必要です。
あくまでプラスアルファの読書量と考えて、あまり長時間になりすぎないように利用するのがおすすめです。
印刷して本の形で使いたい!という人は、印刷ができる絵本サイトも紹介していますのでそちらも参考にしてみて下さい。↓
どちらのサイトにもそれぞれの魅力がありますので、ぜひ比較してみてくださいね。
さいごに
ここまで無料の絵本について紹介してきましたが、最後に一つ大切なことをお伝えしたいです。
矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、「プロの絵本には、プロの絵本の魅力がある」ということです。
子どもの好奇心を刺激する工夫であったり情緒を育む内容構成であったり、そのビジュアルから編集、装丁まで含めてプロの仕事がなされているものはやはり違います。
そこにはお金を支払って購入するだけの価値があると思います。
「絵本なんて絵と文がのっていたらなんでもいいのだから、全て無料のものでいいじゃないか」という話ではないのです。
プロの絵本はすごい。でも経済的な理由であったり、住環境の事情であったり、豊富に絵本を用意するのが難しい時に助けとなるものとして、無料の絵本が使えるということです。
以前のコラムで紹介したように、絵本にはいろいろな効果があります。その中で、より多くの文章に触れる「量的な」側面で考えた時には、無料の絵本は十分に効果を発揮します。
映像教材と絵本を状況に応じて使い分けるように、ご家庭によって無料の絵本とプロの絵本も使い分けがあってよいのだと思います。
「絵本ひろば」↓
ということで、今回は無料で絵本が読める「絵本ひろば」についてご紹介しました。
子どもたちの豊かな読書体験のために、できることを少しずつ無理せずやってみて下さい。
そうやって頑張っている親御さんのために、無料で利用できるコンテンツを公開してくれるありがたいサイトがもっと増えますように。
当サイトも言語表現の練習となる教材をこれからも無料で提供し続けていきたいと思います。今日も頑張るどこかの誰かの一助となりますように。
たぬき