私たちがいるこの地球という星は、いつどうやってできたのか?
今日はその謎を解き明かしていきましょう。
いつもいる場所なのに意外と知らない地球のこと。
地球は何歳?
地球はなんと46億歳。
138億年前にビッグバンという大爆発で宇宙ができました。
そのあと、地球ができたのは92億年後。
想像してみて下さい。
その間にも、宇宙には今のように様々な星が光ったり動いたりしていたのです。
星には、人と同じように「誕生」と「死」があります。
今日も夜空に輝いている様々な星たち。
そうした星たちが、生まれたり死んだりを繰り返してきました。
地球もそうした星の一つにすぎません。
月も火星もオリオン座の星たちもみんな、生まれた日があり、いつか死ぬ日があります。私やあなたと同じようにね。
どうやってできたの?
宇宙ができて92億年後のある日、ある星が死をむかえました。爆発したのです。
そしてその爆発で飛び散ったガスやちりの中から、太陽のもととなる星ができました。
最初は太陽の周りを、ガスやちりが回っていました。
やがてそのガスやちりが集まって、小さな星たちができたのです。
その星たちはやがてぶつかり合ったり、合体したりしました。
そして、やがて8つの星になりました。そのうちの一つが地球です。
これら8つの星は「太陽系」の惑星として、今も地球と同じように太陽の周りをまわっています。
つまり宇宙も、地球も、「爆発」から生まれたのです。
そして地球という星は、死んでしまった別の星から生まれました。
星から星が生まれる…
なんだか、生き物から生き物が生まれ、子孫を残してやがて死んでいくのと似ていますね。
できたばかりの地球は、最初はあつあつの真っ赤なマグマにおおわれていました。
最初はたくさんの小さな惑星がぶつかってきて、その熱で地表の温度は1200℃もありました。
とても生き物が住める環境ではありませんね。
長い時間をかけて惑星同士が合体を繰り返して、地球にぶつかる惑星が少なくなってくると、熱が冷めてマグマが固まってきました。
固まったマグマはやがて地面の一部となっていきました。
こうして、地球の「陸」ができたと考えられています。
そこに、雨が降り注ぎ、やがて「海」ができました。
現在の陸と海がある地球はこうしてできあがったというわけです。
でも、1か月や1年でできたのではありません。何億年もかけてゆっくりと地球はできあがっていったのです。
私たちの寿命から考えると、途方もない長い時間ですね。
どうやって調べたの?
先ほどの話に合ったように、地球は小さな惑星がぶつかって合体してできた星です。
そして地球には当時の惑星の岩石が残っていました。
地球に落ちている隕石の石の成分を調べると、最も古いものが46億年前のものであることが分かりました。だから46億年前に地球が誕生したのだと推測されています。
そんなことも石を調べるだけで分かってしまうなんてすごいですよね。
宇宙のことを調べるためには、宇宙にだけ目を向けているだけではないのです。
私たちの住んでいるこの地球にあるものを調べることで、宇宙の謎を解き明かせることだってあるということですね。
地球はいつか死んでしまうの?
地球は50億年後に、死んでしまうと考えられています。
じゃあ地球も爆発しちゃうんだ…と思いきや、そうではないのです。
実は50億年後に太陽が死んでしまうと考えられていて、その時に地球も巻き込まれて死んでしまうと言われています。
太陽は死ぬ時に巨大化すると考えられていて、その時に地球も飲み込んでしまうのです。
太陽はとっても遠くにあるのに、地球をこんなにもまぶしくあったかくしてくれますよね。つまり、それだけ熱いということ。
そんなあつあつの太陽が巨大化したら、地球はあっという間に溶けてなくなってしまいます。
だから地球の星としての寿命が来る前に、地球は死んでしまうのです。
「でもあと50億年は、地球に住めるってことだね!」と思った人もいるかもしれません。
いいえ。地球が生きているからって人間が生きていけるわけではないのです。
人間が住むためには、地球はいつも安全で綺麗な状態でないといけません。
空気がよごれていたり、温度が高すぎたり低すぎたりすると、人間は生きていくことができません。
温暖化で地球がどんどん熱くなったら…
空気や水がどんどん汚れていったら…
植物や動物がどんどんいなくなってしまったら…
今私たちが地球で生きているのは、いろいろな条件がそろっているから。奇跡の状態なのです。そして今、これが壊されようとしている。
前にSDGsについて勉強しましたね。世界の国々が必死になって地球を安全で平和な場所にしようとしているのは、この地球に人間が生きることが難しくなるかもしれないからです。
実はものすごく重要で、大変なことなのです。
今日、ぼく・わたしにできることは何でしょうか。
将来、ぼく・わたしにできることは何でしょうか。
そんなことを考えながら夜空を見てみると、たくさんの星の中に地球も浮かんでいることに気付くはずです。
どこからか、「自分の星を大事にしようね」という声が聞こえてくるかもしれませんね。
さて、今回は地球の成り立ちについてでした。
それではまた次回~