宇宙人っているの?

豆知識の扉

ずばり、宇宙人はいるの?

その質問の答えは…

「宇宙人はいる!…と、考えられています

「いる!」とはっきり言えないのは、まだ宇宙人がはっきり私たちの前に姿を現したことがないから。

UFO(空を飛ぶ、謎の物体)と一緒で、これ宇宙人じゃない?という写真や動画は数々あるけれど、それが本物だっていう証拠がないから、いるとは決めつけられないのです。

じゃあなぜ「いると考えられている」のか?

それは、長い間宇宙についての研究が進められてきた中で、少しずつ分かってきたことがあるから。

宇宙の研究をしているところと言えば、アメリカの「NASA(ナサ)」が有名。日本だと「JAXA(ジャクサ)」という宇宙について研究する場所があります。

宇宙に調査に行く「宇宙飛行士」は、こういった研究の場所で働いているんですね。

こうした研究機関が、「地球と似た星」をいくつか発見しています。

地球に生き物がいるのだから、地球と似ている星には生き物がいるかもしれない!ということですね。

地球と似ているというのは、見た目ではなくて、星の大きさや温度などの環境のこと。

生き物が生きるためには条件(これならOKだよというルール)があります。

生き物が生きるために必要な条件

生き物が生きるためには、まず「水」が必要です。

ところが水があっても、温度が低すぎると北極の氷のように水がすべて凍ってしまうし、高すぎるとお湯を沸かした時のように水が湯気になってしまいますね。ちょうどいい温度だから地球には水が水のままであり続けているわけです。

地球はあっつあつの太陽の周りを毎日フラフープのようにまわっています。太陽に近すぎず、遠すぎないところをずっと回り続けているから、地球はちょうどいい温度なのです。だから地球には水がいっぱいいて、生き物もたくさんいるというわけ。

それと同じで、宇宙には太陽のようなあっつあつの星がいっぱいあって、その周りをまわっている地球のような星もあります。もしかしたらその星には地球と同じように水があって、生き物が生きているかもしれないのです。

もう一つ、生き物が生きるために大切なことは「空気」です。

水があって植物が育てば、植物が生き物に必要な「酸素」を生み出してくれます。酸素がある空気につつまれていれば、生き物が生きていくことができる。

でも空気は、「重力」というものがないと星から逃げて行ってしまうのです。

「重力」というのは、星の真ん中に引っ張られる力

私たちが地面に立っていられるのは、地球の真ん中(地面)が私たちのことを引っ張ってくれているから。この力がないと、私たちは浮いて空に飛んでいき、そのまま宇宙へ飛んで行ってしまう…!

逆に地球の重力が強すぎたら、地面に引っ付いて起き上がれない…!となるわけです。

ふだん「足の裏が引っ張られている!」とは感じないので、重力を感じながら生活している人は少ないと思いますが、実はほどよく地球に引っ張られているんですね。

そして大事なのはこの重力が空気も引っ張ってくれているということ。だから地球の周りにはいつも空気があって、私たちは息をすることができるのです。

星の大きさや重さによって重力の強さは変わります。もし重力が小さい星だと空気が宇宙に逃げて行ってしまいますよね。だから地球と同じくらいの大きさや重さの星の方が、空気があって生き物がいる可能性が高いのです。

つまり、

温度大きさなどの環境が地球と似ている=空気があるかもしれない=生き物(宇宙人)がいるかもしれない

ということ。そういう星が、すでにいくつか発見されているのです。

確かめに行こうよ!

じゃあ確かめに行けばいいじゃん!ということなんですが、それはかなり難しいんです。

地球と似ている星を発見したとはいえ、それは誰かがそこに行って見つけたのではありません。光や電波を使ったものすっっっごい望遠鏡や、人を乗せずに遠くからコントロールできる機械を宇宙に飛ばしたりすることで、地球と似た星を見つけることができました。なぜなら、その星たちはとっっっても遠い場所にあるからです。

どれぐらい遠いかというと、

たとえば「ケプラー186f」までは500光年

「ケプラー452b」までは1400光年も離れています。

ん?光年ってなに?距離って、メートルとかキロメートルじゃないの?

と思った人もいるかな。

光年というのは、距離を「光の速さ」で考えたもの。

たとえば、部屋の電気のスイッチをつけて、光が部屋全体にいきわたるまでどれくらいの時間がかかりますか?

1秒どころか、一瞬で光は部屋全体に届きますよね。私たちの目では追いかけることができないスピードです。

光はそれくらい速く移動できるわけです。その光の速さで宇宙を進んだとしても、「ケプラー186f」という星に到着するまで、500年かかるってことなんです。

どれくらい遠いか想像できたかな?

もちろん光の速さで移動できる乗り物はないし、そんな乗り物ができたとしてもそこに乗って500年も生き続けられる人はいないですよね。だから人間が確かめに行くことはすごく難しいのです。

宇宙人を想像したことある?

確かめられないけど、きっといる。

そんな宇宙人に、ワクワクしてしまうのはたぬきだけでしょうか。

広い広い宇宙のどこかに、私たちが見たこともない生き物がたくさんいて、私たちのように脳みそや感情を持っているかもしれない。

同じように、思いやりや恋や笑い、寂しさや悲しみや涙があるのかもしれない。私たちのように言葉でやり取りするのかもしれないし、テレパシーで通じ合っているのかもしれない。

目や鼻はどこについているんだろうか、どうやって息をするんだろうか、家族や友達というものはあるのだろうか、ゲームやテレビのようなものはあるのだろうか、人間のように法律やルールを決めて生きているんだろうか。

そんなことを考えながら空を見上げると、おもしろくてちょっと笑えてくる。だからたぬきは宇宙のことを考えるのが好きです。

あなたの思い描く宇宙人は、どんな宇宙人ですか?

(もしよかったら、公式Twitterからこっそり教えてね)

それではまた次回の豆知識でお会いしましょう~

たぬき

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